WEB部カワシマです。
カワシマは貯金と同じくホラー映画が以前は苦手でして…
理由としてはざっくりあげると…
- 単純に怖いの無理。
- 怖くない作品は作りがチープすぎたり演技がわざとらしすぎて逆に観れない。
上記の2つです。
ではなぜそんな自分がホラー映画を観るようになったのか。それを今回の記事では紹介しつつ、同じくホラー映画嫌いだった人にも観るきっかけを作れれば嬉しいなと思います。
※記事内でメタ的な発言が出ると思います。ホラーのメタ的要素に関しての言及を見たくないという方はお気をつけください。
きっかけ
さきほどあげた理由の通り、そもそも前提としてホラーが苦手なので、率先して自分から観ようっていう姿勢ではなく、観るようになるきっかけがありました。
それがBase Ball Bearのボーカルギターを務める小出祐介さんとの出会いです。
小出さんは大の映画好きでして知識も豊富。アーティスト同士で映画を見て感想を話す「みんなの映画部」という連載も行っていて、ホラー作品にもとても詳しいです。
そんな小出さんなんですが、2015年夏にニコニコ生放送にてカワシマがホラーを観るきっかけになった番組を配信しました。
それがこの番組です。
「おわかりいただけただろうか?」のフレーズで有名な「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ(以下ほん呪)から小出さんが選んだ話を小出さんの解説付きで観る番組でした。
今回の記事はこのほん呪を主軸に話していこうと思います。
上映されたタイトル
「スペシャル1」(中村義洋)
「9」(松江哲明)
「11」(坂本一雪)
「the MOVIE 2」(白石晃士)
「18」(福田陽平)
「25」(児玉和土)
「55」(岩澤宏樹)
当時、大学生で夏休みの時間を持て余していた自分には「他に何もすることもないし、小出さんの解説付きなら興味なかったジャンルだけど面白さがわかるようになるかもしれない。」と考え観ることにしました。
ほんとにあった呪いのビデオ!とは…
ほんとにあった呪いのビデオシリーズ(以下ほん呪)は、フェイクドキュメンタリー・モキュメンタリーの類の作品シリーズで、投稿者から送られてきた心霊現象の映像そのまま収録していたり、その映像をスタッフで検証するというものです。
ホラーを観る心構え
番組配信を見始めるまでは「う〜ん…投稿映像ものかぁ…」とちょっと自分の中で懸念する部分がありました。
というのも先ほど述べた通りホラーを好きになれない理由のひとつに
- 怖くない作品は作りがチープすぎたり演技がわざとらしすぎて逆に観れない。
とあげていたんですが、投稿映像系って予算の都合上からかチープになる場合が多いイメージがあったからです。
ですが、ホラーを観る際にはそういうところに注視しすぎないほうがいいと番組を通して感じました。
ホラーを楽しむなら心構えとしてはこうです。
作品の中で起きる現象に前向きに!
ホラーって「いや〜ないない。全然こわくないわ〜。全然幽霊にみえないわ〜」となりがちですし、特にほん呪は投稿映像を観る・検証するというスタイルなので「どうみても作りもんじゃ〜ん」的なことになります。
でもこれをやってしまうとホラージャンルへの門はギュッと狭まってしまいます。
ホラーに前向きになってください!前向きに怖がりましょう!
過剰に怖がる必要はありません。ですが、細かいところに突っ込み続けると作品本来の楽しさが削れてしまいます。この際、本物なのか偽物なのかについても考えないでおきましょう。
多少メタ的目線で楽しむのもまた面白いですが…
ジャンルをひとつ潰すのはもったいない。
あと大事なことがあります。小出さんがラジオなどでたびたび発言されていますが、「群像劇を楽しむ」ということが大事だと思います。
ほん呪ってきっかけこそ投稿映像から始まったのかもしれないんですが、シリーズを重ねていくごとにその中に出てくるスタッフ陣の群像劇が描かれていくんですよね。
この話はホラー映画全般にも言えると思います。
フォーマットとしてホラーというジャンルを用いてはいるものの、普通の映画と同じく、出てくるキャラクターやストーリーを楽しむのが大事だと思います。
アクション映画だってただアクションを楽しむのではなく、ストーリーだって楽しむわけですし、ミュージカル映画だってミュージカル部分以外も楽しみますよね。
ホラーが単純に怖がるものではなく、ジャンルのひとつであると考えるとその楽しめる可能性のあるジャンルを一つ潰すのはもったいない気がします。これがホラーにハマっていくきっかけにも自分の中でなったと思います。
オタクにこそホラー
続いてオタクにこそホラーがおすすめだということです。
カワシマはもともとエヴァやらき⭐︎すたが好きでした。
上記の2つの作品は単純にストーリーをなぞって楽しむのではなく、さらに何回も観ることで深堀りしていくことができるからです。
オタクにはこういう深堀りできることが好きになるための大事な要素のひとつになるかと思います。
エヴァだったら聖書や戦艦からの設定…らき⭐︎すただったら他作品アニメのネタや昭和ネタなどが随所に散りばめられていました。
ホラーも同じところがあります。
単純に映像や音声をよく観ていくと実は幽霊が写っているということももちろんありますし、作品のストーリー元として何かを参考にしていることが多いからです。
もともとその土地にあった伝説・神話が元になっていたりします。
幽霊の存在自体がそもそも日本の歴史に寄り添っているものですし、これは当たり前の話かもしれないんですが、そちらのほうから調べて、また作品を見返すとより楽しむことができるという訳です。
ホラーを観ない理由がない
さぁこれでホラーを観ない理由がなくなってきました。少なくともカワシマの中の観ない理由は消えました。
本当に怖いものが苦手で観てしまうと夜寝れなくなってしまうっていう方もいるのでそういう方にはやはり進めることは難しいと思うんですが、カワシマも元々はそっちのタイプで、怖いものを観るとトイレ行けなくなる人間でした。
でもカワシマは言いたい
ホラーが苦手な人にこそホラーを観てほしい
ホラーを楽しむにはやっぱり怖がるっていう要素も大事なんです。そこで怖いもの耐性が強すぎる人は逆に楽しめないという現象に陥ります。
むしろ怖いと思ってしまう人のほうがホラーを楽しむことができるんです。怖すぎて観れない人が観る方が楽しめる要素がたくさんあると思います。
一度、苦手意識があった人にもホラーにチャレンジしてみてほしいです。
カワシマでいう小出さんがそうであったように、願わくばこの記事がそのきっかけになれば幸いです。
小出さんがゲストの学校の階段トークショーが7月5日にあるらしいよ!!
この記事を書いた人
- カワシマ
- WEBデザイン部