こんばんわハット卿です。

たまに無性に画像合成したーい!グラフィックを作りたーい!と思った事はありませんか?今回はそんな人向けにAdobe PhotoShopで簡単に髪の毛をキレイに切り抜く方法をご紹介します。


画像の前提として、

・背景と髪の色が明確に分かれてる
(黒髪の場合、背景が黒だと無理です。。)

・比較的に解像度が高い(普通以上)

この2点です。

自動選択ツールでも多少は可能ですが、髪と背景の濃度が微妙な場合はキレイに抜けない場合が多いので、今回はキレイさを優先し俗にいう『チャンネル抜き』をご紹介します。

 

ではでは

まず最初に元のレイヤーをコピーしておきます(⌘+j)

レイヤーパレット

Point
Photoshop画像加工を行う際は、背景レイヤーは残しておいた方が良いです。オリジナルと比較が出来なくなるので!


チャンネルパレット

次にチャンネルパレットを表示

チャンネルが良く分からないという人向けに補足をすると、

・RGB
・レッド
・グリーン
・ブルー

があります。
・RGBは赤の色要素、緑の色要素、青の色要素が全て表示されている状態
・レッド、グリーン、ブルーはグレースケールで表示されます。

チャンネル=レッド
チャンネル=グリーン
チャンネル=ブルー

これが理解出来ているのと、出来ていないのではPhotoShopの使え方が大きく変わってきます。PhotoShopでは選択範囲も共通で

白=色の要素が多い(チャンネル)/選択されている・出来る(選択範囲)

グレー50%=色要素が50%(チェンネル)/50%選択されている(選択範囲)

黒=色の要素がない(チャンネル)/選択されていない・出来ない(選択範囲)

チャンネル=レッド

上記のようにレッドのチャンネルは肌に赤が多く含まれている事が分かる

チャンネル=ブルー

レッドのチャンネルとは違いブルーのチャンネルはデニムシャツに青が多く含まれているので、デニムシャツの部分が白っぽい


注意
チャンネルパレットのレッド・グリーン・ブルーは基本的には触らないようにしましょう。色が変わってしまうので注意!


選択範囲の作成は、基本、選択ツールなどのツールを使用しますが、レイヤーパレットやチャンネルパレットでは、白〜黒で選択範囲を作る事が出来るので、それを利用します。(切り抜いた、コピーしたレイヤーからは選択範囲の作成が可能だが、背景レイヤーからは選択範囲の作成は出来ない)

 

まず、チャンネルの中で一番「背景」と「髪」の 白黒さの激しいチャンネルを見つけます。基本大体黒髪であれば「ブルー」のチャンネルを良く使用するのですが、ブルー系のシャツを着ているので調整する際に着ているシャツの色が飛んでしますので今回は「グリーン」のチャンネルを使用します。

グリーンのチャンネルを複製し

レベル補正(⌘+L)

Aを右に暗い部分を、より黒く

Bを左に明るい部分を明るく

暗い所と明るい所の差をより明確にします。

こわ!!

…これで髪の毛と背景の差が明確になりました。。

この状態で選択範囲を作ると、顔やシャツの細かい部分が選択されず、周りのグレーの部分は微妙に選択されてしまいます。

そこで各ツールなどを使用してほぼ、モノクロに分けます。

こんな感じに!

この状態からグリーンのコピーレイヤーを⌘+クリックすると選択範囲が作成されます。

RGBに戻すとこんな状態

先ほど少し記載しましたが、レイヤーから選択範囲を作成する場合は白が選択されて黒は選択されないので、現状だと背景が選択されている事になります。

まぁ修正とかを考えない場合は、このまま背景を削除してしまえば良いのですが、念には念を入れます。

選択範囲の反転(⌘+shift+I)

これで人が選択された状態になります。

最終選択範囲の微調整でクイックマスクを利用して

髪の内側の光などを選択範囲内に入れて、通常モードに戻し

レイヤー1に対してレイヤーマスクを作成します。


Point
なぜ最終的にクイックマスクモードを使ったのかというと、通常レイヤーから選択範囲を作った場合、点滅点線で選択範囲は表示されますが、実は選択要素が低い場所には点線点滅で表示されないので分からないのです。クイックマスクモードだと、選択範囲とされている部分は色が濃く付き、選択されていない部分には色が付かない(設定で反転できますが)ので分かりやすいのです。レイヤーやチャンネルなどから選択範囲を作ったり、マスクをかけると選択していない部分が消えてしまったりするのは、微妙に選択されてしまっているからです。


 

最後にレイヤー1の下にグラデーションを置いて

完成!

元の状態と比べると随分明るくなったと思います。

大体ここまでで3分ぐらいの時間で出来ます。

ビフォアアフターの画像だけみれば、特に切り抜く必要はないのですが、切り抜いておけば、ある程度どんな背景でも合成出来るので便利です。


今回はチャンネル抜きを紹介しましたが、実はPhotoShopって完成に近づける為の正解はなく、効率性を考えると手法は絞られてくるのですが、どんな作り方をしても、完成させる事が出来るので、みなさんも色んな方法を試してみてください。

今回はここまで

では!