お疲れ様です。はらです。
デザインを本格的に始めて5年目になる30歳の男です。
趣味は映画鑑賞、読書、アイドル鑑賞です。

とんでもない物を観てしまいました。

その作品の名前は、「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」。あまりの衝撃と素晴らしさに、完全に虜になりました。まだ入国していない皆さん、是非、本当に是非入国して頂きたい。冗談抜きで最高のエンターテイメントです。

これ観てください

もう3回観ました。いや、「まだ」3回です。まだまだ観たい。全然観れる。この映画、本当に素晴らしくて、もっともっと多くの人に触れて欲しいんです。心配は要りません、ちゃんと誰でも楽しめるように出来ていますから。

そもそも皆さん、「うたの☆プリンスさまっ♪」という作品を知っていますか?歌手や作詞家、作曲家を育成する名門「早乙女学園」を舞台に、一人の少女と7人の男性アイドル達を中心として繰り広げられる成長と青春の物語です。ちなみに僕は、嫁がアニメを観ていた影響で、ストーリーやキャラクターについてある程度の知識があります(本当にある程度)。でも今回の劇場版は、知識はほとんど必要ありません。

登場するアイドルグループは3つ。

王道アイドル、ST☆RISH (スターリッシュ)

左から、四ノ宮那月、来栖翔、愛島セシル(魔法で猫の姿に変えられていた過去あり)、一十木音也、一ノ瀬トキヤ、聖川真斗、神宮寺レン。ちなみに僕は、トキヤとレン推しです。

王者の風格、QUARTET NIGHT (カルテット・ナイト)

左から時計回りで、カミュ、美風藍(実はロボット)、寿嶺二、黒崎蘭丸。ちなみに僕は、今回登場する18人のアイドルの中でカミュを一番推しています。

熱く気高い実力派、HE★VENS (ヘヴンズ)

左から、桐生院ヴァン、皇綺羅、鳳瑛二、鳳瑛一(瑛二の兄。二人は所属事務所社長の息子です)、天草シオン、帝ナギ、日向大和。ちなみに僕はヴァン推しですが、天草のこともちょっと気になっています。

たったこれだけ頭に入れておけば、入国の準備はバッチリです。さあ、行きましょう!

84分間、めくるめく夢のステージ

さてこの映画、まず何が凄いのかというと、全編ライブシーンで構成されているんですよ。ストーリーは一切ナシ、アイドル達が一番輝く瞬間であるライブを84分間めいっぱい魅せてくれます。僕らは一本のライブを楽しむ気持ちで映画館、いや、王国に向かえば良いだけなのです。

ちなみにこの作品は、「通常上映」「マジLOVEライブ上映」(ペンライトの持ち込みや発声がOKの応援上映)の2種類があるんですが、オススメは断然「マジLOVEライブ上映」です。アイドルのライブは応援してこそ!

あぁ、始まる!!ライブ本編が始まる前に、まずはオープニングムービーが流れます。アイドル達の顔ではなく、あえて足元だけを映すことでワクワク感を煽る演出がめちゃくちゃそれっぽい。しかも、顔が映っていないのに動き等でどれが誰だかちゃんと判るように作られているので、ずっと追いかけてきたファンにも嬉しい設計になっています。ヤバい、もうドキドキで壊れそうです。オープニングムービーの最後にはキャラクターの名前が一人一人きちんと表示されるので、初めて観る人も安心です。大きな声でアイドル達の名前を呼んであげましょう!

オープニングが終わると、いよいよ本編が始まります!おああ大きなお城!!

あ!あんな所にST☆RISHのメンバーが! M1 「ファンタジック☆プレリュード」の壮大かつ爽やかな音色で、めくるめく夢のステージの幕が開きます。うわ!飛び降りたけど!!!流石に危ないよ!でも格好良い。。。

もうこの時点で、この映画の「タダ事では無さ」に気付く人が多いと思います。パフォーマンス中のキャラクターはCGで描かれていますが、それを忘れるくらいのクオリティです。いや、もちろん絵柄はしっかりアニメの絵なんですけど、その動き、振る舞い、それらがもう完全に生きている人間の物なんです。そこに確かに存在してるんですよ、アイドル達が。

後ろでファンサしてる。。。

さてST☆RISHのパフォーマンスが終わると、中央円形サブステージにはサーベルを持ったQUARTET NIGHTの4人の姿が!M2「THE WORLD IS MINE」で圧巻のパフォーマンスを見せ付けてくれます。客席のすぐそばに雷がズドン!!危ない!!でも格好良い。。。

無駄の無い動きが格好良い

もう既にお腹いっぱいだと思うのも束の間、カメラがグイッと天井にパン!そこには宙に浮かぶ7人のアイドルの姿が!おおおHE★VENSだ!!超超超名曲、M3「GIRA×2★SEVEN」のパフォーマンスが始まります!

この登場マジでヤバい


このグループの魅力は、良い意味でアイドルっぽくない楽曲とガチのダンスだと僕は思っているんですが、今回もそれが遺憾無く発揮されています。これはもう文句無しに格好良い。。。

個人的にはこの曲が一番好きです

大興奮のパフォーマンスの後はアイドル達のMCタイムです。MC中の立ち姿とか、人の話聞いてる時の感じとか、もう生きてる!そこに居る!そして、お互いを心の底から認め合ってる感じもイイ!実にイイ!!

マイボーイたち、毎回頑張ってます

寿嶺二による男性観客イジりで色々と吹っ切れた後は、アイドル達の新たな一面を堪能出来るユニットライブコーナー、そして再び各グループの最高のパフォーマンスを経て大団円のフィナーレへ!(一曲一曲取り上げてたらえげつない長さになるので割愛)

こんな来栖翔、見たこと無い
M9 「カレイドスコープ」では、メンバーがホバーボードに乗って会場じゅうを飛び回ります!
アイドルライブの大定番、トロッコも登場

リアルな部分はとことんリアルに、ファンタジーな部分は思いっきりファンタジーに。アニメ作品だからこそ出来る極上のエンターテイメントがそこにはありました。嗚呼あっという間の84分が終わる。。。いや、まだ終わりません!エンドロール後には、何とアンコールがあるんです!ライブ感満載!

で、このアンコールの「ライブTシャツ着て出てくる」とか「振り付けとか立ち位置とかある程度の段取りはあるけどワチャワチャ自由にやってる感じ」とか、もういちいちめちゃくちゃリアルで真っ当なアイドルライブなんですよ。くうぅ。。。楽しい。。。名残惜しいですが、これにて夢のライブは本当に終了。物凄い多幸感に包まれたまま出国となります。

彼らが伝えようとしていること

いやはや、とんでもない作品です。初入国した日、僕めちゃくちゃ具合が悪かったんですよ。でも出国する時には嘘みたいに元気になってたんです。これマジなんですよ。スクリーンから溢れ出たハッピーパルスのお陰に違いありません。

HE★VENSは今回も会場を燃やします(物理的に)

正直に言うと、最初は結構ヘラヘラした気持ちで観に行ったんです。うたプリって荒唐無稽な部分もかなりあって、僕はそれを面白がっていました。でも、一曲目でそんなヘラヘラした気持ちは完全に吹っ飛びました。そのくらい、この作品は純粋に凄かった。誤解を恐れずに言いますが、この映画を作った人達って、とんでもない変態だと思うんですよ。そのくらい細部に渡るこだわりが凄くて、ちょっとどうかしてるレベルなんです。

アイドル達が歌やダンスを通して、そして制作者の皆さんがここまでして観客に伝えようとしている物は何なんでしょう?気持ち悪いと思われるかもしれませんが、言いますよ。それは、きっと「愛」です。「本気の愛」です。

そう、「マジLOVE」なんですよ!!

特定の相手への愛、仲間やライバルたちへの愛、音楽への愛、スタッフの皆さんがアイドル達に注ぐ愛、そして何より、応援してくれるファンへの愛。

ただでさえ大人気コンテンツなんです。適当に歌わせて踊らせていれば、それだけでお客さんは来てくれるし、喜んでもくれるはずなんですよ。それでも、異常なまでのクオリティの作品を作り上げた製作陣、そして、時にその製作陣による創作物である事を忘れさせるほどのパフォーマンスを魅せてくれるアイドル達。お金の為だけに、これほどの作品は絶対に絶対に作れません。これが愛でなくて、一体何なんでしょうか?この作品は内側にも外側にも沢山の沢山の愛が溢れています。だからきっと何回だって観たくなるんです。30過ぎた男がここまで熱くなれるアイドルアニメ作品なんですよ、マジLOVEキングダムは!

何かを生み出すという覚悟

すみません、もう少しだけ付き合って下さい。。。

「うたプリ」は今年9周年を迎え、テレビアニメシリーズが4本、原作であるゲームもかなりの数が発売されている歴史ある大人気コンテンツなので、ストーリーを追いかけようとするとどうしても敷居が高くなってしまうんですよね。そこで製作陣が決定したのが、「ストーリーなし、全編ライブシーン」というコンセプトです。これは、敷居を低くして、より多くの人に「うたプリ」という作品を届ける為に施されたデザインに他なりません。

ファンの動きもモーションキャプチャでしっかり作られています

原作者である上松範康さんは、うたプリが多くの人に愛されるコンテンツになり、人生や青春を捧げてくれるファンが数多く居る事に対して「うたプリを永久に続けていくことでその責任を果たす」という旨の発言をしています。これは並みの覚悟ではありません。でも、何かを作るという事は、生み出すという事は、そしてそれが受け入れられるということは、このくらいの覚悟を要することなんだと思います。そして今回の劇場版は、その覚悟の一つの答えであり、決意表明なのではないでしょうか。

僕はこの作品に、物作りに対する本物の心意気を見ました。こんなに熱くなれる作品にはそうそう出会えません。物作りをする人間にも、そうでない人間にも、その心に間違いなく大きな何かを遺す作品です。さあ、まだ入国していないそこの貴方、今がその時です!!

…さてさて、僕は明後日4回目の入国をしに行ってきます。(上映されている劇場が少なくなってきているからなのか、チケットは争奪戦状態です。ご予約はお早めに!) 次は出来る限り天草シオンに注目して観ようと思っています。いやホント最低でも18回観ないと、この作品の膨大な情報量は処理できないでしょうね。

美少年

マジLOVEキングダムで皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています。ではでは。